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古典ロゴデザインの現代的復興。2012年によく見られた世界のロゴ制作例

  • 2014.03.11

  • 世界では毎年何千何万というロゴが生まれ、ビジネス・サービスに活かされています。今回も海外のデザインWEBマガジン「LogoLounge」より【2012年のロゴデザインのトレンド】を紹介していきたいと思います。(Thank you Bill !! )※翻訳・編集・掲載許可をいただいています。

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    2011年のロゴトレンドはこちら


    2012年 流行したロゴデザインたち

     

    ロゴトレンド1 【アイコンの集合体】

    アイコンで出来たロゴ

    道路標識やトイレのマークなどの世界中で知られるアイコンたちはグラフィック言語の大黒柱とされてきました。これらのアイコンの率直さはとても便利です。アイコンもロゴマークも、メッセージを伝えるために最もシンプルな形にされていますが、アイコンは匿名でロゴは個人的なものだという境界線は今も変わりません。

    しかし、シンボルとしてのアイコンは今や至る所にあるものになり、道順を知らせるものから企業を表すものへとなりつつあります。ここで問うべき質問は、「あなたは自分の本来の力を表すためにどのようにしてアイコンを使ってメッセージを伝えるか?」です。

    答えは、「複数のアイコンを透明な鎖で繋ぐ」です。複数のメッセージを一つとして表すことで、シンプルさだけではなくコンセプトの深みも表します。これは自分の頭の中にある複数の単語をフレーズとして繋ぎ合わせることと似ていますが、デザイナーはアイコンをレブス(文字と絵を使った言葉パズル)のように使っているのです。


    ロゴトレンド2 【透明感のある繋がり】

    透明なロゴ

    長年、力強さを表すために複数の要素からロゴを構成することが行われてきました。しかし、これらの要素を透明な鎖で繋ぐことは新たな試みです。これらの要素は円の形や直線に繋がれていますが、どれも「多様性から生まれた共通点がより力強い相乗効果を生む」というコンセプトは同じです。上のサンプルでは、色によって多様性が表されており、要素の重なりによって繋がりが表されています。

    透明なものを用いたロゴは何ら新しくはありませんが、このテクニックを使ったロゴはとても多く見られます。クリアで清潔なクロマカラーによって軽さが表現されています。暗い色や不飽和色を使うと、重なりの部分が濁ってしまうからです。これらのカラフルなロゴデザインを見て楽観的な雰囲気を感じられずにはいられないでしょう。


    ロゴトレンド3 【水彩画】

    水彩画風ロゴ

    毎年、私たちにテクノロジーから離れた人間味を再度確認させてくれるロゴトレンドが一つあります。それが赤い筆で描かれたものでも、デジタルフィルターを使ったものでも、水彩のスタイルは今年のロゴトレンドの優位を占めています。これはただのテクスチャー加工された背景ではなく、ロゴの形やハイライト部分も表しています。必ずではありませんが、湿気や水分を思わせるようなロゴデザインがよく見られます。

    世界で3番目に大きなコンタクトレンズ会社であるCooperVisionは最近Siegel+Galeによる新しいロゴを発表しました。(図右下) テクノロジーとコンタクトレンズを着用する直接的な関わりの二重性を表すデザインになっています。Siegel+GaleのHoward Belk氏は「色の純粋性から感じられる人間味と、それがデジタル環境によって生きていることが素晴らしいと述べています。


    ロゴトレンド4 【ポテトチップス】

    ポテトチップス状のロゴ

    プリングルスを食べたことのある人なら、幾何学の世界では双曲放物面として知られるこの形に親近感を湧かせるでしょう。ロゴデザインの世界では、それぞれが袋の中のポテトチップスと同じように少しずつ違うことから、これらをポテトチップスと呼んでいます。これらの形は平たくされれば円や楕円にもなりますが、少し捻れば立体的な空間を含む図形になります。

    面のグラデーションは、形を決めるのにとても重要です。フラットなトーンのみで表現されると、無限を表す記号に見えてしまうのです。これらのロゴマークには張力があり、トルクがなくなれば平たいディスクに元通りしてしまうようにも見えます。表現されるコンセプトとしては、フレキシビリティと弾力があります。普通なら2次元的であるはずの図形の両面を見せる事で、さらに多くのコンセプトを表す事ができるのです。


    ロゴトレンド5 【アナグリフ】

    アナグリフ調ロゴ

    この2つの色は世界中で知られるマークとされてきました。オフセットの赤とシアンの重ね刷りを見た人は、懐かしい3Dメガネを買いに行くでしょう。このテクニックは1850年にFrenchmanによって考案されたもので、立体写真を見るためのものでした。現代では、見るためのレンズの色によって見える部分が違うように作られています。

    これらのロゴは選択肢の二分性を表しています。これらのロゴデザインを見るのに特別なメガネは必要ありません。このテクニックは、見る人に2つのうちどちらか一つを選べと言っています。しかし、その選択の責任も見る人にあるのです。これはインタラクティブなテクニックなので、見る人の注意をほんのわずかでも引く事ができるのです。


    ロゴトレンド6 【ピンボケ】

    ピンぼけロゴ

    デジタル技術の進歩によって、今や誰でもカメラのフォーカス機能を使って素晴らしい写真を撮る事ができるようになりました。ピントが合っている部分はごくわずかで、その他を全てぼかすことができます。同じフォーカス面の任意の部分だけにピントを合わせる(または合わせない)事だってできます。だから、このテクニックがロゴデザインに使われるのも当たり前なのです。

    これらのロゴのぼんやりとした性質は、どこか魅惑的な雰囲気を漂わせます。この夢見心地なクオリティのおかげで、ビューアーは自分の視力が正常であることを確認するためにこのロゴを二度見しなければならないのです。シャープネスとぼかしのコンビネーションは、他のビジュアルエフェクトよりも目立ちます。


    ロゴトレンド7 【織られたロゴ】

    織物風ロゴ

    このトレンドは全く新しいものではありませんが、確実に去年よりは普及しています。これらの編まれたロゴは、布地をズームレンズで見たもののようにも見えます。編み込みによって、力強さや頑固な繋がりを表しています。また、これらのロゴの連結性はもつれしらずの要素の集まりを意味しています。

    様々な方向から来る異なる要素を一つに混合してより大きな力を表すコンセプトは、ロゴデザイナーが最も昔から使って来たアイデアです。ロゴマークに使われる糸の色は多様性を持つようになりました。興味深い事に、このテクニックはまるでリボンからできているかのように2次元的に表されています。もしこれが立体的なものに進化していってもおかしくありません。


    ロゴトレンド8 【編まれたロゴ】

    編まれたロゴ

    これらのロゴデザインはローストされる直前の綺麗に縛られた牛のテンダーロインを思わせます。紐が解かれたあとでもバラバラになることはないことを祈るばかりですが、結合が無くなってしまえばそうはいかないかもしれません。

    間にある白いチャネルは結合と分割の両方の役目を果たしています。ランダムな線は気まぐれさを感じさせます。

    取り巻く部分がフラットカラーでもグラデーションでも、周航する線はロゴに立体的な印象を与えます。単調さを粉砕するためもしくは多様性を表現するために、様々な色を使って個性を際立たせています。線の配置の計画性は、これらのロゴマークをただの子供の落書きとは違うものにしてくれます。


    ロゴトレンド9 【新芽】

    新芽をイメージしたロゴ

    持続性をベースとしたロゴデザインは四季を通じて見られるテーマであり、デザイナーは常に新しい新芽を育もうとしています。このロゴデザインは、芽が初めて種を割って土から出てくる瞬間をテーマとしています。

    新芽は新たな命の始まりを意味します。この新芽の誕生は、そこから育つものが花でも、木でも、雑草でも、全て同じです。単純に、芽の誕生を意味しているのです。卵が中から割られて、どんな赤ちゃんが出てくるのかわからない時と似ています。でも、この瞬間は、新しい始まりに変わりないのです。


    ロゴトレンド10 【ピール(めくれた)】

    めくれたロゴ

    「めくれた」デザインがグラフィック界を侵略したのは2007年のことでした。通常、このデザインは、「新登場」もしくは「洗浄力が30%もアップ」といったキャッチコピーと共に見られます。丸みのある背景にゆるやかな形が使われている事が多く、まるで粘着力の弱いシールを思わせるデザインです。ウェブと印刷の両方で使われていくうちに、このロゴデザインは2010年についに飽和状態となりました。

    使い古された以前のエフェクトは、隠されたものを暴露する方法として生まれ変わりました。このエフェクトは、隠されたアイデンティティの内側や潜在する特徴を見せるために使われています。影を使うことで今まさにそれが「めくられて」いることを表し、ビューアーはその内側をすぐに覗くことができるような感覚になります。DC Comic(図左上)は、様々なスーパーヒーローをお披露目するカーテンの役割としてこのテクニックを使っています。


    ロゴトレンド11 【彫刻された球体】

    彫刻されたロゴ

    木の球と工具を渡されて、ロゴのデザインを頼まれるのを想像してください。これらのロゴマークは、中国の象牙の球体パズルを思わせます。球体は細心の注意を払って彫刻され、繊細でレースのようなものを作り出しています。

    実際のアイデアは、球体にハイライトと影を使って更に深い意味を表すことです。プロセスを表すような文字や形、時には新しく出来た面に色をつけることで団体精神を表す事もあります。 消費者は球体を見て「グローバル」、「冷静」、「正確」などのワードを想像し、追加されたものではなくそこに無いもので作られたアイデンティティとしてのメッセージを受け止めるのです。


    ロゴトレンド12 【アプリ】

    アプリ状のロゴ

    モバイル機器とアプリの視覚的言語は、これから10年のロゴデザインに大きく影響するものと言えます。私達は、ロゴ、アイコン、シンボル、ファビコン、アプリボタンを区別する線がぼやけてしまっている時代に突入しました。これらの要素は今までずっと従兄弟同士でしたが、同系交配によって生まれた新しいデザインは従来のブランディングモデルとは違ったものでした。

    これらはアプリボタン?それともロゴ?デザイナー達は、バーチャルの世界でのみ生きることができるアイデンティティを作っています。ロゴがモバイル機器のメニュー上でのみ使われるものなら、ロゴを作ってからそれをボタンに乗せるか、それとも初めから2つを統一したものを作りますか?光沢エフェクトを使うことは必要でしょうか?もしそうなら、このエフェクトはロゴそのものの一部ですか?それともロゴを目的の為に使う際にそのエフェクトが現れますか?これらのロゴはそのうち、モバイル機器以外の変わった所でも見られるようになるでしょう。


    ロゴトレンド13 【モザイク】

    モザイク調のロゴ

    このトレンド報告をたどっている人は、このデザインと2年前のBuckyとPixelのデザインの類似点に気づくことでしょう。これはデザイナー達が常に進化していっていることがわかる良い例です。ここでは、幾何学的な図形が集まって繰り返しの模様を作り出しています。それぞれの要素に共通した色があることが多く、重なりと透明のエフェクトが生まれます。

    モザイク調の模様は、非常に複雑なものから、数少ない要素で作られたとてもシンプルなものまであります。素晴らしい美貌は別として、これらのロゴの要素が合わさる事で力強さを伝えています。これらのロゴデザインは数学に基づいた自然科学を表現することで、正確さと精密さを伝えています。


    ロゴトレンド14 【ねじれた弧】

    ねじれた弧のロゴ

    円や三角、四角の幾何学はシンプルでした。もっと変わった形もあったかもしれませんが、そこに、この形(弧)がやってきました。そしてそれは、最新のグラフィックの構成要素となりました。ポテトチップスのトレンドと同じように、この形はまるで長方形が90度ねじられると同時に曲げられたようです。もしかしたら、マカロニとフェットチーネのハイブリッドかもしれません。

    透明度やグラデーションを使わずにこの形を2次元で表現するのは挑戦的なことです。以前は難しかった形に視覚的な構成要素を追加することで、ロゴデザインの新しい世界が生まれました。これらの弧が合わさって循環的な動きを表し、大胆な変化を作り出しています。ねじれは新しいページをめくるかのように変化を明らかにします。


    ロゴトレンド15 【従兄弟シリーズ】

    シリーズ系ロゴ

    昨年のトレンド報告書ではたくさんのロゴを紹介しました。それらのロゴは大きな家族のようでしたが、それぞれは少しずつ違いました。今年もロゴの急増は止まりませんが、ロゴに使われるテクニックは様々です。全てのメンバーは同じ家族に由来しますが、様々なバリエーションのおかげで、兄弟というよりは従兄弟のようになってきました。

    このトレンドで見られる異なるロゴは、ささいな多様性のためであったり、もしくは特定の情報を伝えるためのマトリックスの一部であったりします。どちらにせよ、フレキシブルで多様性を維持したシステムを構成することでアイデンティティの確立になりますが、統一性も求められます。

     

    参考 : LogoLounge  ©2012 Logolounge Inc.


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