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フラットに変化した10の有名ブランドロゴとその理由

  • 2016.07.22

  • 海外のデザインWEBマガジン「JUST™ Creative」より、近年フラットでシンプルなロゴデザインへ変貌を遂げた10の事例を、解説も含めてご紹介したいと思います。※翻訳・掲載許可をいただいています。(Thank you Jacob Cass!!)


    はじめに

    ここ数年で、フラット(平面的)なデザインは著しく広まっていて、それはUIデザインだけでなく、名だたる有名企業もブランドアイデンティティ(BI)の再デザインを行っています。

    このデザインの流れはいつまでも続くものなのでしょうか?Apple、Microsoft、Hersheyのような大手ブランドがフラットになったので、私はこの流れはまだ続くと思っています。グラフィックデザイン界では熱い議論が交わされていますが、フラットなロゴデザインに皆が惹かれるのには、以下のような理由があります。

     

    フラットなロゴデザインの魅力

     

    1.ミニマルだが、退屈なデザインではない

    WEB・IT業界において、顧客体験はデザインのもっとも考慮されるべき要素です。ミニマルデザインの概念は、言ってしまえば、装飾的なものは全て不要ということです。デザインが機能的な目的を何も持っていなかったら、ユーザーはデザインから遠ざかってしまいます。ミニマリズムはお洒落だとは思いませんが、つまらないわけではありません。グリッドとシンプルな形を使って作るデザインは、拡張性に優れています。

     

    2.双方(制作側・顧客)にとって使いやすい

    面白いのはここからです。シンプルで平面的なデザインは多くの場合使いやすく、視認性も高くなります。平面的な見た目は、読み込み時間を短縮できる等、制作側としてはWEBデザインなども効率的に構築することが出来ます。一方でこれは顧客体験を高め、コンテンツに集中でき、サイトの使い方を把握できるようになります。

     

    3.フラットデザインの独自のウリ

    60%(から今も増加しつつある)のウェブトラフィックはモバイルであることが分かってから、無知な人でない限り、ブランドが顧客を射止めるためにデザインは進化すべきだと考えるでしょう。
    リアリスティックなデザインだった時代、スキューモーフィズム(ユーザに馴染みのないものの外見を、馴染みのあるものにすることにより理解を促進する)によってデザインは完成されたと専門家たちは言っていました。しかしどれも、フラットデザインの簡潔な形と色の使い方には敵いません。フラットデザインは、大小どんなデバイスに使われても見た目がいいのは当たり前ですが、より清潔で、より現代的なのです。


    大手企業のフラットデザインを使ったロゴリニューアル 10のアイデア集

     

    ロゴ事例1 Olive Garden -イタリアンレストラン-

    olivegarden

    Olive Gardenのような大掛かりな見直しをしたブランドはおそらく他にないでしょう。古くさい3D調の見た目からミニマルなフラットデザインへ完全にトランスフォームしています。しかし、曲線的なロゴデザインの印象は残してあります。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    このイタリアンレストランのロゴは大幅にリニューアルされました。下の文字の「レストラン」が「キッチン」になったことに気づかないのは、カラーテーマが保たれているからでしょう。顧客を減らさずに企業のブランドイメージを変貌させた事例と言えるでしょう。

     

    ロゴ事例2 Netflix -映像配信会社-

    netflix1

    Netflixの新しいブランドアイデンティティ(BI)は、大事になることなく静かに公開されました。平面的な、白地に赤のロゴマークには、以前のような影はありませんがロゴ下部の曲線は保たれたままです。驚く事に、この新しいロゴデザインはすぐに受け入れられ、デザインの評論家達はこのロゴの可能性に太鼓判を押しています。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    なぜこの企業がフラットデザインを取りいれたかというと、Netflixの事業が拡大しているからです。タブレット、スマートフォン、ゲーム機など、インターネット接続ができる機器向けの様々なアプリを作成しています。以前のロゴは、これらの機器のどれに対しても、読みにくく、眩し過ぎてうるさいものでした。これらの機器で顧客が快適に感じられるように、より魅力的なフラットデザインにすることが求められたのです。

     

    ロゴ事例3 Fandango -映画チケット販売会社-

    fandango

    Fandangoもまた、見た目をリフレッシュしたブランドの一つです。以前のロゴは映画のチケットを模したデザインでしたが、あまり上手く伝わっていなかったかもしれません。新しいロゴでは、Fという文字が互い違いに組み合わさっており、オレンジ色の空間ではデザイナーが反転されたFで遊んでいます。それに加え、色の選択とシンプルなフォントからは今らしさを感じられます。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    Fandangoのオンラインチケット(=WEB経由)の売り上げが伸びたことでしょう。新しくなったロゴマークは、以前の地味なFのロゴよりも映画の半券のように見え、企業が伝えたいコンセプトをうまく表していて、どんな機器やディスプレイでも見やすいものに仕上っています。ただの再デザインではなく、映画館へ行く人々の心をつかむことが「アイデア」なのです。

     

    ロゴ事例4 Hershey -チョコレート製造会社-

    hershey

    Hersheyは、フラットデザインにすることがなぜブランド戦略にとって良いのかという典型的な例です。このブランドは立体的でリアリスティックなデザインから平面的でシンプルなブランドイメージへUターンしました。今はロゴの文字が全てチョコレート色になっています。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    Hersheyはこのリニューアルで今ある製品と新しい製品との一貫性を表しました。また、アポストロフィの次の「s」を取り除いてThe Hershey Companyとして、ただのチョコレート製造会社ではないことを示しています。企業としてこれからどんな活躍を見せるのか楽しみです。

     

    ロゴ事例5  Foursquare -位置情報活用SNS-

    foursquare

    Foursquareは以前のウェブスタイルから抜け出してフラットにする理由がありました。Foursquareは人々がレストランやクラブなどのエンターテイメントスポットを探す事のできるモバイルアプリを作る会社です。新しいロゴデザインでは、Fの文字が地図のピンのようになっていて、他の文字はシンプルです。この新しいロゴのお陰で、企業のビジョンと任務を反映できるようになりました。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    Foursquareはデザインのリニューアルによって、ロゴマークに全く新しい印象と感覚を与えたと言えるでしょう。

     

    ロゴ事例6  Paypal -電子決済サービス会社-

    paypal

    Paypalもフラットデザインを順応させて再ブランディングした企業の一つです。以前のロゴはPの下に影がありましたが、新しいロゴデザインではより大胆に、2つのPが作り出しています。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    この新しいロゴは、企業が目指す約束と人のつながりをメッセージとして伝えています。以前のダサくてオタクっぽいデザインから脱却し、前よりいっそうカスタマーフレンドリーになることを目指していることが伺えます。

     

    ロゴ事例7  Southwest航空 -航空会社-

    southwest

    以前は、Southwest航空のブランドシンボルといえば頭文字と飛行機でした。新しいロゴの、赤・青・黄色のストライプ柄のハートは、温かみとホスピタリティという潜在的なメッセージをデザインに込めています。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    新しいフラットデザインの背景にあるアイデアは、エアトラン航空の買収と国際線の企業拡大に次ぐSouthwest航空の再ブランディング戦略に沿っています。全てのデザイン要素と広告を再デザインし、全く新しいコミュニケーションキャンペーンを開始するために、シンプルで大胆でフラットな企業デザインに変貌しました。

     

    ロゴ事例8  Airbnb -空き部屋・民泊シェアサイト-

    airbnb

    Airbnbの最新ミニマルロゴへの変身は流行に乗っています。以前のロゴはそれなりにイメージに則していましたが、役割を終えたと感じたのでしょう。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    Airbnbのマーケティング部が新しいブランド像を開始するために、大げさに宣伝する方法を考えたのは理解できます。なぜかというと、Airbnbは企業を拡大して認知度を高めたかったからです。再ブランディング→噂を作る→WEBやデバイス・オフラインで顧客を集める これ以上に強力な方法はないでしょう。

     

    ロゴ事例9  K-Swiss -スニーカーブランド-

    kswiss

    以前のK-Swissのロゴは青、赤、白のストライプのリアリスティックで古風な盾が安定性と持続性を示すものでした。しかし今の新しいロゴデザインは、目立つ赤と「Brunner blue (K-Swissのコーポレートカラー)」がミニマリズムの流行に乗っていて、アメリカンテニスという企業の伝統を表しています。ストライプは正確に58度の角度になっており、更なる成長を表しています。また、使われているフォントは米国連邦道路管理局に使われているものと似ており、企業の成長はアメリカの道筋と共にあることを表しています。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    新しいマネージメントは新しいブランドアイデンティティ(BI)と共にやってきます。いたって普通のことです。K-Swissの新しいロゴは1966年に創業した企業の意志を受け継いだ結果です。新しい経営ビジョンは改革的な方向性で、積極的に新しい分野に飛び込み、古き栄光を取り戻し、大きな市場占有率をつかむことです。いい方向に向かっていると思わせるロゴです。

     

    ロゴ事例10  Mack Trucks -トラック専門メーカー-

    mack

    立体的な効果から完全な平面デザインへ変身したMack Trucksは、本当にうまく3Dの時期から抜け出たと思います。以前のメタリックなロゴから平面的な白黒のロゴになり、ブルドックのシンボルに真面目さが加わりました。

    ★再ブランディングのきっかけ・アイデア
    以前のロゴはMack Trucksの積極性と粘り強さを表すには効率的でしたが、新しいフラットのロゴではMack Trucksが他のトラック企業と同等の位置に立とうとしているメッセージが込められています。しかしもっと重要な事は、真っすぐ立ったブルドックがMack Trucksの自信たっぷりの姿勢を表していて、ブランドの人格を形成し、企業の外で消費者信頼を集め、トラックの製造から顧客との信頼関係まで、ネットワークを増やそうという企業の新しい販売戦略を伝えていることです。良いアプローチだと言えます。


    まとめ

    ブランディングのアイデアが何だとしても、企業の新しいフラットロゴは全てのプラットフォームとデバイスを通じて、消費者へ機能性を与えるということです。さらに、リアリスティックなデザインは期限切れを迎えつつあります。それよりも、大手企業は消費者とつながり、魅力を感じてもらい、もっと重要なこととしてユーザー(使う人)からバイヤー(買う人)へ転換させるために、この新しいデザイン戦略を選んでいるのです。


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