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良いロゴを作るための普遍的なプロセス・条件まとめ

  • 2016.05.17

  • プロのデザイナーによるロゴデザインの制作プロセスや考え方、それは世界で共通しているメソッドと言っても過言ではなく、今後も変化することは無いでしょう。今回は、海外のデザインWEBマガジン「SMASHING MAGAZINE」より【効果的なロゴデザインの作り方】を紹介します。※翻訳・編集・掲載許可をいただいています。

     

    ロゴとは何か?

    そもそもロゴとは何なのでしょうか。ロゴが何かを理解するためには、まずロゴの主な目的を理解しなければなりません。ロゴは分かりやすく、信頼性があって、称賛を集められ、ライバルを優越するものにしなければなりません。ロゴはブランディングの一形態であり、形・色・イメージは競合他社のロゴとは著しく異なる場合が多く見受けられます。それは何故でしょうか。

     

    ロゴは識別するために使われるからです。

     

    世界最高のデザイナーの一人、Paul Randは言いました。
    「ロゴは旗であり、サインであり、標識である。ロゴが直接モノを売るわけではなく、他と識別するためのものだ。」


    良いロゴデザインを作るには?

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    Bloomicon / Shutterstock.com

    良いロゴは特色があって、適切で、実用的で、生き生きとしていて、シンプルで、作者の意図しているメッセージを伝えるものと言えます。効果的なロゴには”コンセプト”や”意味”があり、意図されたメッセージを伝えることができます。ロゴはどんなサイズで印刷されても良いものであるべきで、できれば、色がなくても効果的であるべきです。

    最高のロゴデザインは2つのことに要約されます。
    それは”最高のコンセプト”と”最高のデザインプロセス”です。


    ■ロゴのデザインプロセス

    「ロゴを作ることの何がそんなに難しいんだと言う人達がいる。小さいし、作るのが簡単そうだし、何が大変なんだよって思うだろ?デザイナーの努力の結果だけを見ると、ロゴの制作はとてもシンプルなものに見えるんだ。でもそれは違う。ロゴ制作には思考と創造力が必要であり、たくさんの要素が集まって良いロゴができるんだよ。」( Harrison Mcleod )

    ロゴを制作するときは、最終デザインがクライアントのニーズに合うような過程を踏まないといけません。下のリストは、プロのロゴデザイナーが踏む典型的な過程をまとめたものです。練習すれば、あなたも自らのデザイン過程を作り出せることは間違いありません。上から順番に説明していきましょう。

    LogoDesignProcess


    BRIEF【デザインの概要】

    まずはロゴについて色々と聞いてみる
    クライアントにアンケートやインタビューを行い、デザインの概要を掴みましょう。

     

    RESEARCH【リサーチ】

    ロゴを作る前に、まずはリサーチ
    企業、業績、ライバル社についてのリサーチを行いましょう。まずは問題解決が先、デザインは後です。

     

    REFERENCE【比較参照】

    優れた実積のロゴ等と比較してみる
    デザインの概要に関連するような、今の流行スタイルやトレンドを使った成功的なロゴデザインについてリサーチを行いましょう。流行にただ乗るのではなく、ロゴデザインの寿命に気を付けましょう。(流行はいずれ廃れてしまいますよ)

     

    SKETCHING AND CONCEPTUALIZING【スケッチと概念化】

    ロゴデザインをスケッチする
    デザインの概要とリサーチを中心に、ロゴデザインのコンセプトを発展させましょう。これはデザイン過程で最も重要な部分です。創造的になって、インスピレーションを受けましょう。
    「サッと自分の頭の中にあるアイデアを紙にアウトプットできるから、スケッチはとてもいい方法だ。それがうまくいけば、その後パソコンで実際にデザインをするのは難しくない。スケッチは自分の想像力を展開する助けになるよ。これがわかれば、常に真っ白な紙から始めるようになるだろうね。」( Dainis Graveris )

     

    REFLECTION【再考】
    一旦、休憩を取りましょう。そうすることでアイデアを成長させ、自分の熱意を復活させ、良いフィードバックを与えるきっかけが生まれます。それに、自分のデザインへの新鮮な見方を与えてくれます。

     

    REVISIONS AND POSITIONING【修正】
    必要な限り修正をしてロゴを改善させましょう。

     

    PRESENTATION【プレゼンテーション】

    ロゴのプレゼン
    クライアントには自分のベストなロゴデザインを発表しましょう。また、ロゴに背景が入ったイメージ等も一緒に見せることで、クライアントがブランドアイデンティティをより細かく想像することができます。良質なプレゼンテーションを用意することは、クライアントにあなたのデザインを承諾してもらうために最も効果的な方法でしょう。

    「形式的なプレゼンはどこか寂しい。意味があるプレゼンはそれぞれのクライアントに向けてカスタマイズされているよ。新しいアイデアをプレゼンするのは、きっと、デザイナーにとって最も難しいことの一つだろう。デザインに限った問題ではなく、新しいものを提案するというのは難しいんだ。
    デザインをリスナー(クライアント・顧客)にどのようにして伝えるのかだけではなく、そのデザインがどのようにして市場で意味を持つか…。デザイナーがする全てのことには何らかの形でプレゼンテーションが含まれている。デザインにとって、プレゼンテーションは伴奏だ。アイデアが欠けているプレゼンテーションは、魅力的な写真や、ザワザワした会場に負けてしまう。ちんぷんかんぷんでは、耳を傾けてもらえないし、リラックスしすぎでは、眠気を誘ってしまうかもしれないね。」( Paul Rand )

     

    DELIVERY AND SUPPORT【納品とサポート】

    次のデザインにとりかかろう
    プレゼンが通ったら、クライアントが使いやすいように適切なファイルで納品しましょう。ここは丁寧に。
    終わったあとは、ビールを飲んで、チョコレートを食べてから、次のプロジェクトを始めましょう。


    良いロゴの5つの原則

    さきほど述べたように、良いロゴは特徴的で、適切で、実用的で、生き生きとしていて、シンプルで、作者の意図するメッセージを伝えるものです。これらの条件を満たす為には、次の5つの原則を意識しましょう。

    1. シンプルである
    2. 覚えやすい
    3. タイムレス(時代に影響されない)
    4. 多用途で使用できる
    5. 妥当性がある

     

    1. シンプルである

    シンプルなロゴは分かりやすく、覚えやすく、多用途で使用できます。良いロゴは「ごちゃごちゃしていない」のに斬新でユニークな特徴を持っていると言えます。

    「70年代半ば、大学に在学中にインストラクターがK.I.S.Sの原則を教えてくれた。Keep It Simple, Stupid. (単純にしておけ、馬鹿野郎。) の頭文字をとったもので、デザインにおける大切なことを伝えるものだ。単純なロゴは見分けやすく、とても覚えやすく、クライアントのニーズにとても合う。
    それに、精錬されたロゴは、広告車両に使われていても、時速100kmで運転したり、忙しい店内で包装をしたりしている人でも注目できる。世界最大の靴メーカーの国際的ブランディングの元になったのは、とても単純で生き生きとした「シュッ!(swoosh)」だということを忘れるな。」( Jeff Fisher )
    ナイキのロゴの誕生話も読んでみると面白いですよ。

     

    2. 覚えやすい

    シンプルの次は覚えやすさです。良いロゴはシンプルで適切だからこそ、覚えやすいと言えます。

    「多くの人が驚くんだが、ロゴの内容はあまり重要ではない。必要ないということではない。ただ単に、ロゴデザインとそれに込められた内容が1:1の関係になることは不可能であることが多い。結局、ロゴデザインにおける命題は、特徴的・覚えやすい・分かりやすいの3つだ。」( Paul Rand )

     

    3. タイムレス(時代に影響されない)

    良いロゴは時間に影響されません。あなたは時間に逆らえるでしょうか?10年、20年、50年先もそのロゴは良いロゴですか?
    「流行はファッション企業に任せておけばいいんだ。流行は行ったり来たりするから、ジーンズを買い替えたり新しいドレスを買うのはいいけど、ブランドのアイデンティティのことになったら、寿命は大問題だ。群れに流されるな。目立て。」( David Airey)

     

    4. 多用途で使用できる

    良いロゴは様々な媒体に適用できます。どんな大きさにしてもいいようにロゴはベクトルフォーマットでデザインしましょう。

    ■さあ、自分に問いかけてください。あなたのロゴは次の状態でも機能的ですか?

    ・一色の場合では?

    ・色が反転されている(暗い背景に明るいロゴ)場合では?

    ・切手の大きさでは?

    ・広告板の大きさでは?

    多目的なロゴを作成するには、まず白黒でデザインを始めるといいでしょう。こうすることによって、主観的な色ではなくロゴのコンセプトと形に集中できるからです。プリントアウトする費用も安く済みますしね。

    「私はまず白黒でロゴ作成をして、ロゴが最もシンプルな状態で良いものになるようにする。色は主観的で感情的だ。全体のデザインの邪魔になるときがある—もし自分のロゴが真っ赤だったら、デザインの要素ではなくその色に反応してしまう。私はクライアントが白黒のロゴを承諾するまで、ロゴの色の提案を考えることすらしないね。」(Patrick Winfield)

    その時になって困らないように、今から商業印刷プロセスについての知識を得ておきましょう。
    CMYKPantoneRGBカラーの違いについて知っておくことも大切ですね

     

    5. 妥当性がある

    デザイナーはロゴの「立ち位置」を、受け手に適切な印象にしなければなりません。例えば、子供っぽいフォントや色の使い方はおもちゃ屋さんのロゴには妥当ですが、弁護士事務所には向いていませんよね。

    「ロゴはその会社が何をする会社なのか説明しなくていいんだ。レストランのロゴは別に食べ物である必要はないし、歯科医院のロゴは無理に歯を見せなくていいし、家具屋のロゴは家具でなくていい。“関連しているもの”がベストではない。だって、メルセデス・ベンツのロゴは車じゃないし、バージンアトランティックのロゴは飛行機じゃないし、アップルのロゴはパソコンじゃないんだよ。」( David Airey )

    「ロゴは雄弁であるべきかだって?ロゴデザインは商品・サービス・ビジネス・企業と関連して初めて意味を持つんだ。ロゴは象徴するものの質から意味を引き出す。もし会社が2流なら、そのうちそのロゴも2流になる。会社のコンディションも整っていないのにロゴが仕事をすると信じるなんて、無謀だよ。」( Paul Rand )


    いかがでしたでしょうか?現在プロとしてロゴデザインをされている方、これからデザイナーを志す方、そしてロゴを依頼しようと考えている方、それぞれに為になる内容だと思います。ロゴデザインを考える過程の手助けとなれば幸いです。

     

    元記事 : SMASHING MAGAZINE


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