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部分をピクトグラム化したロゴ作成例 -#247
絵の視覚言語をピクトグラム、ピクトグラフと言います。ロゴの一部をイメージ化することで、意味をわかりやすく視覚化することができます。この遊び心が記憶に残るものになります。
BAG のなかのバッグ
このロゴを採用するバッグ屋さんは、親しみやすいファミリー感覚のお店でしょう。年代層では20~30代で、価格レンジは1万5千以下というところでしょうか。 “A” の文字をトートバッグにつくり、ロゴタイプがゴシック系の均質な幅広文字が使われていることで家庭的にもみえます。文字がもっと高級感を感じる文字であったら、価格帯も高額なものになるかもしれません。字体、使用されたイメージの価格帯で、マーケティングにも影響を与えます。バッグが、もしトートバッグのブランドロゴだったら、ブランディングには最適に思えます。日常的に使用されるバッグなので、大衆的であることは必須だからです。
聴診器で身体をみてくれるDoctor ロゴ
問診は、医者によって見る、聞く、触れるを通し患者を診断するものです。「見る」という語は、視覚にかぎらず「完成を見る」など「実現」を表す意味でも使われます。また「診る」「看る」とも書き、診察、診断、看取る意味でも使われます。ここでは聴診器をつかいドクターの病気に対する洞察力、職種としてのドクターをわかりやすく、また記憶に残る表現としてピクトグラム化しています。象形化することで診療の重いイメージを払拭しています。親しみやすく、さらに遊び心のあるオシャレ感のあるロゴになっています。
地点を意味するPOINT に、位置をしめす指示棒があるロゴ
POINT をポイントで遊んでいるロゴ作成例です。位置を示す POINT に、より明確にそれはこの位置ですよと指示棒で示しています。示された場所がどこを示すのかわかりません。そのわからないところをあえて示しているところに、このロゴの面白さがあります。指示棒を描くことによって、精密性、正確性などを感じ、企業の物事に対する真摯的姿勢も感じさせています。シンプルでわかりやすく、面白さもあるロゴになっています。
一部をピクトグラム化した三つのロゴを見てきました。ピクトグラム化には単純な表現、複雑な表現、大衆的表現などさまざまです。ロゴ制作コンセプトをどのように視覚化するによって、表現方法も異なるものなのです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のロゴデザインやブランディング事例をピックアップして紹介しています。企業ロゴ・ブランドロゴなどの用途は問わず、荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。
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