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説得力のあるロゴデザインを生み出す!グリッド設計のテクニック

  • 2018.02.21

  • ロゴマークをデザインする時、あなたは、何をキャンバスにしてデザインを考えますか?まっさらなスケッチブック?それともパソコンのモニター?そこには、ガイドとなるものはあるでしょうか?

    ロゴデザインを考えるのに、決まった手順や守らなければならない明確なルールというものはありません。有名ブランドのロゴマークが、従業員の走り書きがベースになったという話もあるくらいで、ひらめきや自由な発想がもたらしたロゴマークは、世の中にいくつも存在しています。しかしその一方で角度や間隔に規則性を持たせ、整然とした数学的な美しさを求めるロゴデザインも数多く存在しています。

    「黄金比」「三分の一の法則」などの名は、デザインに携わる人間でなくても耳にした事のある有名なルールではないでしょうか。美術や建築・写真撮影など視覚的な美しさを求める場面で昔からよく使われてきました。人間の視覚にはある比率を美しいと感じたり、均等なものを好む傾向が本能的に備わっています。デザインをする時、そうした美に関するルールを取り入れ、美しく感じるデザインを設計するための手法がいくつかあります。

    グリッド設計のロゴデザイン

    その一つが、「コンストラクション・ガイド」「ロゴグリッド」と呼ばれるもので、方眼紙のようなグリッドや、円形を描くためのサークルなどを取り入れ、それをガイドラインにしてデザインをしていく方式です。そうして描かれたデザインは、正確さと規則性を持ち、論理的に裏打ちされた安定感のある美しさを持っています。今回ご紹介するカナダのデザイナー Broklin Onjei 氏もロゴグリッドを使いこなすデザイナーの一人。彼がいかにして正確で美しいデザインを作っていくのか、ロゴ制作例を見ながら考察していきましょう。 ※記事掲載はデザイナーの許諾を得ています。(Thank you, Broklin !! )


    飛行機の描く軌跡を図案にしたプロジェクトのロゴデザイン

    グリッド設計のロゴデザイン

    セスナやビーチクラフトと肩を並べる軽飛行機メーカー「パイパー・エアクラフト」社製の飛行機の愛好家たちが立ち上げたプロジェクトのロゴマークです。 モチーフになっているのは、イニシャル「P」と「r」。格子グリッドとサークルを組み合わせたロゴグリッドを使用し、モノグラムをデザインしています。注目すべきは、線に動きを感じさせる方向性と立体感がある点。軽飛行機が飛ぶときに空に残す、白い煙の軌跡をイメージし、クリーンで美しいカーブを描いています。

     

    イニシャルを組み合わせた薬局のロゴデザイン

    薬局のロゴデザイン

    小規模の薬局やドラッグストアなどの小売店を展開する企業のロゴマークです。モチーフは社名に含まれる「F」「i」「m」。この3文字を使い、シンプル&クリーンをコンセプトにしたデザインが進められました。

    格子上のロゴグリッドをベースに使い、文字の角のあたる部分をサークルの補助線を使い、正確なカーブで描いていきます。上段には「i」を横にしたものを、下段には「F」と「m」を融合させた図形をデザインしています。「m」の真ん中の線をサークルに沿ってカットすることで、「m」であり「F」であることを主張しています。

    文字の置き方や角度、また、異なる文字を組み合わせることで、文字から出発しつつ別の意匠へと変化を遂げる印象深いデザインです。

     

    文字に捻じりを効かせたネットワークサービスのロゴデザイン

    ネットワークサービスのロゴデザイン

    テレコミュニケーションを提供するネットワークサービスのロゴマークです。サービス名の「F」「L」「X」を組み合わせ、一つのマークを形成しています。デザインを構成する一つひとつの要素が細く長く、密着や分離を行う姿は、ネットワーク上で個人同士を結びつける「繋がり」を想起させます。

    文字と文字を重ね大胆に捻じりを加えることで、アクティブで広がりを感じさせるロゴデザインに仕上げています。グリッドで角度を合わせ、大小のサークルでカーブを調整することで、狂いが生じやすい捻じりの表現を美しくまとめています。

     

    美しく連なる帯で見せるデバイスメーカーのロゴデザイン

    デバイス企業のロゴデザイン

    ゲームのコントローラーを中心に、ハンドコントロールデバイスを製造するメーカーのロゴデザインです。社名のイニシャル「S」「J」をモチーフに、折り返しを繰り返す立体感のある帯でビジュアルをデザインしています。上から横に伸びる「S とそれに繋がる「J」 。

    サークルのガイドラインを基本に正確なスペーシングがされ、収まりの良い形にまとめられています。 自由でありながらも美しくバランスのとれたこのシェイプは、ロゴグリッドによって計算されたデザインであるからこそできる絶妙な企業ロゴです。

     

    モノグラムと絵柄を組み合わせて作る鍵屋さんのロゴデザイン

    鍵屋さんのロゴマーク

    鍵屋さんのロゴマークです。屋号の「T」と「U」、そして鍵の絵柄をモチーフにシンボルマークが作られています。一見するとどこにアルファベットが使われているか発見しづらいかもしれませんが、「T」と「U」を組み合わせ、鍵を囲うエンブレムの部分を表現しています。

    細かな鍵のディテール部分は、ロゴグリッドを利用し正確なスペーシングで描かれています。小さなパーツを入れるとゴチャゴチャになりやすいロゴデザインも、ロゴグリッドを使うことですっきりとまとめることができます。

     

    ロゴグリッドから着想を得たユニークなロゴデザイン

    教育施設のロゴデザイン

    子どものための教育施設のロゴマークです。このロゴデザインに限っては、今まで見てきた他のデザインとは異なるロゴグリッドの使い方をしています。他の例では、カーブを美しく描くためや、均等なスペースを設けるためにロゴグリッドを使用してきましたが、今回の作例では、表現の仕方そのものをロゴグリッドを使用し、着想を得ています

    まずは、子どもの顔・頭の形を描き、それをロゴグリッドに当てはめます。そこから大胆に4分の一を切り取り、x軸とy軸を持ったグラフのようなアウトラインを完成させています。中には棒グラフのように配置された小さなオブジェクトが描かれ、まるで子どもの頭の中の街のように見える、ユニークながら知的な香りのするロゴデザインです。


    イラストを効果的に組み合わせた印象深いロゴデザイン制作例

    ここからご紹介するのは、ロゴグリッドを使ったプロセスは含まないロゴデザインです。何通りもあるロゴマークのデザイン方法。ブランドに適したイラストをデザインに組み込むことで、ブランドのイメージをさせやすくするロゴ制作例を見ていきましょう。

     

    レシピサイトのロゴ

    料理のレシピサイト用に作られたロゴデザインです。リンゴのような果実のイラストに「my Fresh」が入り込んでいます。文字から伸びる線や装飾に使われるヒゲのようなあしらいを加えることで、果実の中にネガティブスペースを作り、「5」を浮かび上がらせています。

    マットレスブランドのロゴ

    ベッドマットレスのブランドロゴです。ロゴタイプの上にある柔らかな曲線で描かれたシンボルマーク。何を意味しているかおわかりでしょうか?マットレスに横たわる人物とマットレスのイラストです。複雑な絵柄も極力シンプルに表現することで、また違った見え方が生まれ、デザインに生かすことができます。

    カフェバーのロゴデザイン

    カフェバーのロゴマークです。半円でコーヒーカップをあらわし、その中にロゴタイプが浮かんでいるというユニークな構図のロゴデザインです。イラストとロゴタイプがしっくり馴染んで見えるのは、コーヒーカップにたゆたう水面の揺れと文字のシェイプが一体化しているから。シンプルながら、細かな部分にこだわりを感じる秀逸なデザインです。

    料理動画サイトのロゴデザイン

    動画サイトのクッキング専門チャンネルのロゴマークです。球の中をくり抜いたようなスペースに調理器具が見える可愛らしいイラスト。動画サイトという特性から考えると、いつでも気軽に視聴できるというスタイルが一般的。こじんまりとしたかわいいキッチンスペースは、このサービスにぴったりのビジュアルです。「flipped」の「i」の点部分が再生ボタンになっているのも細かな演出の一つです。

     

    バーガーレストランのロゴ

    ハンバーガーレストランのロゴマークです。カラーコントラストが強く、インパクトの強いデザインです。シンボルマークのハンバーガーのイラストが一筆書きで描かれているのが特徴的です。余計な装飾をせず潔いほどシンプルに徹したデザインは、スタイリッシュで都会的な印象を与えます。

    協会のロゴデザイン1 協会のロゴデザイン2

    この2つのロゴマークはそれぞれ教会をあらわすロゴデザインです。利益を目的とせず商品やサービスを持たない団体のロゴマークは、見る人へ与える心象や具体的なイメージが必要です。

    両作品とも十字架をモチーフとしており、クリーンで壮大な景色を想像させる演出が施されています。聖書から広がる世界、十字架へと繋がる長い道。人々がもつイメージを具現化させデザインに活用することで、スムーズな印象付けを実現することができます。


    まとめ

    ロゴグリッドを使ったデザインは、ルールに縛られ堅苦しく感じるデザイナーも少なくありません。しかしロゴグリッドをデザインするのも、デザイナー自身。自分のデザインスタイルに合ったグリッドを見つけ取り入れてみるのも、デザインに磨きをかけるために必要なことかもしれません。

    Broklin Onjei氏も、すべてのロゴデザインにロゴグリッドを使用しているわけではありません。クライアントが求める形や精度、また、自分が思い描いた形に近づけるため、制作方法を上手く選んでいます。 ロゴをデザインするにあたり、知識やスキル・方法はいくつあっても困らないもの。自身のレベルアップのため、さまざまな方法を試してみるのも良いのではないのでしょうか

    design : Broklin Onjei ( Canada )

     


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