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マーケティング会社の特徴を捉えたロゴと柔軟なブランドデザイン

  • 2017.09.01

  • UIは、ユーザーインタフェースの略で、主に、スマートフォンやパソコンなどデジタル環境とユーザーを繋ぐ視覚的な役割を果たします。UXは、それに付随した使い心地などの体感的な要素で、アプリケーションやwebサイトを制作する際、この2点は、必ず意識しなければならないデザイン要素です。

    マーケティング会社のロゴ作成事例

    ロシアのデザイナー Alexander Mak 氏は、ブランディングとUI/UXに特化したグラフィックとWEBデザインを得意としています。ブランディングは、ロゴデザインを中心にビジュアル・アイデンティティが組み立てられていきますが、彼のプロジェクトは、UI/UXを得意としているせいか、さまざまなツールと親和性の高いフレキシブルで機能性を重視したデザインが特徴的です。どのように使い勝手を考慮したロジカルなロゴデザインが作られていくのか、彼の手掛けたマーケティングエージェンシーのブランディングを例にご紹介していきましょう。※記事掲載はデザイナーの許諾を得ています。(Thank you, Alexander! )


    可変的なロゴデザインで役割をイメージさせるマーケティング会社のブランディング例

    マーケティング会社のロゴデザイン

    ロシアのマーケティング会社「P&PG」。マーケティングの手順を明確にし、それぞれのスペシャリストを備えた少数精鋭の代理店です。彼らのロゴデザイン及びブランディングをビジュアル面から構築するにあたり、Alexanderが考えたのは、一つのデザインをベースとし、それぞれの役割を視覚化することでした。

     

    ロゴデザインの展開について

    ロゴのシリーズ展開

    ロゴデザインのベースは、輝きを放つクラウン。業界のトップを目指し、また、マーケティングを担当したクライアントもトップに導くという意味合いが込められているのかもしれません。

    そのクラウンの中心部分を担当区分によってモチーフを置き換えています。左側の万年筆の先を描いたデザインは、エージェンシーの代表となるロゴマークであると共に、「戦略」を担当する部門のロゴマークでもあります。マーケティングの根幹となる「戦略」を、知性をイメージさせるペン先で表現しています。

    中央のデザインは、「実装」を担当する部門のロゴマークです。万年筆で書かれた骨子を元に、現場対応するための策略を鉛筆で書き足していくイメージでしょうか。

    最後は右端の灯台をモチーフにしたロゴデザイン。これは、「市場調査」を示すロゴマークです。岬に立つ灯台のように、市場をサーチライトのように照らし、必要な情報を集めます。

    可変するロゴデザイン

    これら3つのデザインは、それぞれ意味を持ち、別のかたちを取りながらも、「P&PG」であることが認識できる共通項をしっかり保つことで、一つのブランドとしてのビジュアルを確立しています。企業や団体としての『個』と、それぞれの役割を担う部門としての『個』の表現を両立した、非常に機能的なロゴデザインと言えるのではないでしょうか。

     

    ネームタグのデザインにもこだわりが

    社員のネームタグデザイン

    ネームタグには、それぞれのロゴマークと共に、役割をイメージしたシンボル的な図形も添えられています。戦略担当には、中枢的なイメージを感じる大小重なるひし形のマーク。現場で動く実装担当には、心づかいをシンボライズしたハート形。チェックマークのような役割をする×は、市場調査のシンボル。どれも、感覚的なイメージを表現した象徴的な図柄です。こうした「感覚」をうまく表現するデザインテクニックがUIと共通する部分かもしれませんね。

     

    ロゴを中心に展開されるビジュアルアイデンティティ

    会社で使用するアイテムのデザイン1 会社で使用するアイテムのデザイン2

    ロゴデザインや図柄のイメージを広げ、ブランドのビジュアル・アイデンティティが構築されていきます。カラーは、ブラックとゴールドを基調にした、クオリティの高さを感じるカラーリングがブランドカラーに設定されています。シンプルでPOPなグラフィックと高級感のあるカラーリングが合わさることで、時代を牽引していくような、知的かつ活動的なイメージが生まれます。

    オフィスのデザイン1

    オフィスのデザイン2

    洗練された都会的な感覚と革新的な印象が混ざり合ったようなブランドイメージは、インテリアや外装にした際も、他とは一味違うクール&モダンな雰囲気を印象付けます。

    ロゴステッカー ロゴTシャツ ロゴバッジ


    まとめ

    ブランディングは、通常、一つのロゴマークを軸に展開していくビジュアル戦略が基本ですが、今回紹介した「P&PG」のように、ベースのプロポーションから派生的に広がり、複数のイメージを伴うダイナミック・アイデンティティを戦略として据える場合が多くなってきています。

    ダイナミック・アイデンティティは、従来の1本化したロゴデザインに比べ、より多くの選択肢をもち、ジャンルや媒体の壁を乗り越えボーダレスに広がっていく可能性を秘めています。多チャンネル化がすすむ世の中で、ユーザーとの接点の在り方をデザインするユーザーインターフェイスは、デジタルの世界だけではなく、商品やロゴデザインでも同じように進化していくべきなのかもしれません。

    design : Alexander Mak ( Russia )

     


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